人の口臭はすぐにわかるけれど、自分の口臭は自覚しにくいものです。
口臭は会話のときに感じることが多いと思いますが、どれくらいの距離で
相手に口臭を感じさせてしまうのでしょうか?
さまざまな情報や体験談から調査してみました。
一般的には30〜50㎝くらいの距離で口臭を認識される
口臭は30〜50㎝くらいの距離で相手に感じさせてしまうといわれています。
かなり近い距離ですので、これだけを聞くと恋人や家族などでないと自分の口臭はあまりわからないのではないかと思ってしまいそうですね。
しかしある調査によると、他人の口臭を感じたことがあるとした場所で多かったのは、
「職場」という意見でした。
会社の上司や同僚と30cmまで近距離になることは一般的にはあまりないはずです。
そう考えると、もっと遠くまで口臭は届いているということになりそうです。
自分の経験からも、対面で座っているときにも口臭を感じた経験がありますし、
隣のベットで寝ているパートナーの口臭を感じた経験もあります。
ニオイに対する敏感さは人によって異なるので一概には言えませんが、
強い口臭は、1mほど離れていても感じられるのではないかと思います。
マスクからも口臭はもれている
マスクを日常的につけるようになって、男性なら髭をのばしっぱなしにしていたり、女性なら口元の化粧をしなくなったりなどの変化があると思います。
そして、男女共通で口臭ケアの意識が下がった人が多いのではないでしょうか?
マスクをしていれば相手に口臭を感じさせることはないだろうと、少なからず思ってしまうのは理解できます。
しかし残念ながら、マスクをしていても周りの人が口臭を感じなくなるということはありません。
マスクをしても呼吸ができているという時点で、呼気は外にでているからです。
マスクをすると、口から直線状に呼気がでにくくなり、マスクの上や横の隙間から呼気がでることになります。となると、隣に座っている人に口臭を感じさせやすくなっている可能性もあります。
マスクをしているからと口臭ケアを怠ったり、ニンニク料理を食べたりすると、人に不快な思いをさせているかもないので気を付けましょう。
近距離だけではなく、部屋中に臭う場合は歯周病かも
口臭は生理的口臭と病的口臭に分けられます。
生理的口臭は、唾液が減ることなどで口内の細菌が増殖してタンパク質や糖を分解するとき発生するガス(揮発性硫黄化合物)が大きな原因です。
しかし生理的口臭は、誰でもあるもので正しい歯磨きや小まめな水分補給、適切な口臭ケア商品のを使用するなど丁寧にケアをしてあげれば軽減するものです。
もしも、いくら丁寧なケアを心がけても、話しているときに人が顔をゆがめたり、鼻に手を持っていくような強い口臭になっているなら歯周病が進行している可能性が高いです。
虫歯でも口臭は強くなりやすいとされていますが、歯周病の口臭はさらに強く、電車でも独特のニオイを感じたことがあるという人がいるほどです。
歯周病は自分で治すことができません。放置すれば最悪の場合、歯を失うことになります。
早期発見と治療が大切なので、気になる方はお近くの歯科医院に相談しましょう。
歯磨き中に血が出ていたり、歯茎が下がって歯が長くなった気がするという方は歯周病になっている可能性があります。
口臭は伝えにくいもの。自分でセルフチェックしてケアをしましょう
会話中に相手の口臭を感じても、家族であっても伝えにくいものです。
人間の鼻は、ニオイに慣れるようにできています。
ずっと同じニオイに意識が向かないようになっているので、自分の口臭は気にならないのです。
自分の口臭を確かめる方法として、舌の上にティッシュをのせて唾液を含ませ、ティッシュを顔から離した場所に30秒ほど置きます。時間がたったらティッシュのニオイを確認してみましょう。
もしニオイがあれば、そのニオイが口臭として周囲の人に感じさせているものである可能性が高いです。
唾液は本来はほぼ無臭です。唾液が臭いのではなく、口内の細菌が出すガスが唾液に溶け込んでしまってニオイを発生させているのです。
セルフチェックで口臭を自覚したら、正しい歯磨きや自分に合う口臭対策ケアをしていきましょう。
セルフチェックはケアを始めて2週間ごとなどに再度チェックしてみると、自分の口臭の変化も自覚できてケアが合っているかも確認できるのでお勧めです。
日常の習慣が変われば、確実に口臭も変化していきます。
ぜひ、今日から口臭ケアを始めていきましょう。